私はいつか星になる
(んっ?・・・・ここどこ?)

周りは真っ暗だった。

(なに・・ここ・・)

私はとりあえず歩きだした。

(夢なのかな・・)

そう思いながらもどんどん進んでいく私。

(あれ・・・・?)

少し進むと目の前にはベットに座り窓から外を見ている小さな女の子がいた。

(・・・似てる。・・小さい頃の私に・・・)

何故か私は引き寄せられるようにその子に近づいた。
「ねぇ・・・何を見ているの?」

私はその子に近づくと優しく聞いた。

「・・・・・どうして?」
「えっ・・?」

その子は私を見て聞いてきた。

「どうして私は一人なの・・・・?どうしてお外にでたらいけないの・・・?」
(似てる・・・・)

「貴方もしかして病気なの?」

恐る恐る私は聞いた。

「うん。私は病気なの。だから一人なの。ずっと、ずっとベットの上でお外を眺めることしかできないの。」

(・・・まさか・・この子は・・私・・・?)

「ね・ねぇ・・・貴方の名前は?」 

「・・・・・私の名前は・・・星歌。」

「・・・・!貴方は私・・・?」

「そう・・・貴方は私。私は貴方。」

「・・・・・・・」

(私・・・こんな冷たい目をしてるんだ・・・)

「・・・・・・・っ」

(えっ・・・?今なんていったの・・・?)

どんどん私と小さな私が離れてく・・・・

私はずっと目をとじて自分の体を抱き締めていた。


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