あたしの秘密
なんだ、そういう意味か。
「……昨日体調悪くて…」
「うん」
優しく相槌を打つ唯野君。
「休み過ぎると内申が……」
「うん」
ダメだ………。
私は席を立つ。
ガタン…
机に両手を置いて下を向いたまま喋る。
「それに……推薦…出来なくなっちゃうと………思ったから…」
恥ずかしいよ。
私情けなさすぎ…。
それだけの事で紗耶香を身代わりにしたんだ…。
スリルなんて言って楽しんで………。
サイテーな奴だ……。
私は下を向いたまま髪の毛で顔を隠すように歩きだす。
紗耶香に謝らなきゃ……