あたしの秘密
私、唯野君の事好きなんだ……。
だから今ドキドキしてるんだ。
紗耶香に嫉妬してるんだ。
………。
好きだって気付いたのに、もう失恋かぁ……。
だって唯野君は紗耶香の事好きなんだよね?
あはは……。
この気持ち、気付かない方が良かったのに。
…………。
「わかった…。ありがとう唯野君っ」
私は精一杯の笑顔で唯野君を見る。
唯野君は私の腕をはなし、優しく笑う。
私、今笑えてるかなぁ?
笑えてるといいな……。
私は進路室を後にした。