あたしの秘密





「そうだよ」



オレは真剣な眼差しで言う。 



すると紗耶香は、 


「あははっ。あたしなんかのためにここまで来たの?家反対方向でしょ」


と笑顔で言った。 



……可愛い…。 



またしても高鳴る鼓動。 


落として上げる、ってやつか?



紗耶香の計算か??



オレは心の中で考える。 



あ、ていうか


「なんで家が反対って知ってるの?」



「昨日反対方向に帰ったから?」


紗耶香も疑問で返す。



その言葉にオレの鼓動は速くなってしまう。





オレ………






< 122 / 324 >

この作品をシェア

pagetop