あたしの秘密
「そうだよ」
オレは真剣な眼差しで言う。
すると紗耶香は、
「あははっ。あたしなんかのためにここまで来たの?家反対方向でしょ」
と笑顔で言った。
……可愛い…。
またしても高鳴る鼓動。
落として上げる、ってやつか?
紗耶香の計算か??
オレは心の中で考える。
あ、ていうか
「なんで家が反対って知ってるの?」
「昨日反対方向に帰ったから?」
紗耶香も疑問で返す。
その言葉にオレの鼓動は速くなってしまう。
オレ………