あたしの秘密

「手伝えること??ないね」


紗耶香はそっけなく言う。　




「でも…一人は大変そうだし」


ｵﾚはねばってみる。　



もし手伝えれば口実出来るしね。



「は??ないって言ってんじゃん」



またきつい口調に戻る。　



「あ、ごめん……」



「…別に謝らなくていいけど」


紗耶香はこっちを向いて言う。　




紗耶香、怒ってる?


紗耶香はため息をついた。


「とりあえずさ、用事終わったんだから帰ってくれない?」


眉間に皺を寄せて言う。


………絶対怒ってる…。　


「用事ならあるよっ」



「………なに…」


笑顔で言うｵﾚと、引きつった顔で返事する紗耶香。