あたしの秘密
「じゃあ、オレ森高のこと送るよ」
「ふえっ!?そんなの悪いよっ!!まだ明るいし、夕方だし…。一人で大丈夫だよ」
私は慌てて顔を横に振って言う。
そんな迷惑かけられないよ。
「いやいや、女の子一人じゃ危ないってば。特にあんたは危なっかしい。送ってもらいなよ」
唯はニヤニヤしながら言った。
「何よー。それどういう意味?」
私はわざとらしく唯を睨む。
「別にぃ」
唯は、フフン♪と鼻歌を歌いだす。
「もう、いいわよ。宗形君行こっ」
私は荷物を持って部屋を出た。