あたしの秘密





「じゃあ、オレ森高のこと送るよ」


「ふえっ!?そんなの悪いよっ!!まだ明るいし、夕方だし…。一人で大丈夫だよ」


私は慌てて顔を横に振って言う。 


そんな迷惑かけられないよ。 


「いやいや、女の子一人じゃ危ないってば。特にあんたは危なっかしい。送ってもらいなよ」



唯はニヤニヤしながら言った。 



「何よー。それどういう意味?」



私はわざとらしく唯を睨む。 




「別にぃ」


唯は、フフン♪と鼻歌を歌いだす。 



「もう、いいわよ。宗形君行こっ」



私は荷物を持って部屋を出た。 






< 135 / 324 >

この作品をシェア

pagetop