あたしの秘密
「あ、亜耶香。おかえり」
紗耶香はキッチンから話かける。
「…ただいま…」
「亜耶香?なしたの、顔色悪いよ。具合悪い?」
紗耶香は走って来て私の顔を不安げに覗き込む。
「具合は悪くないよ」
私は元気なく笑う。
「…そう…?とりあえず部屋行って休んでな。あたしもうすぐ終わるから」
「うん。わかった」
私はそう言って階段を上がっていく。
あんなことがあって元気なわけないよ。
私どうしたらいいんだろう。