あたしの秘密





人気のない屋上まできて、やっと智也は足を止めた。



「……あんた…何考えてんの…?」


あたしはドス黒いオーラを纏いながら言う。




智也は一瞬ビクッとして、そーっとあたしの方を振り返る。




「だって、人が居ると紗耶香と話出来ないからさ…」



「…はぁ。……何?貴重な昼休みなんだけど?」



あたしは渋々智也の話を聴くことにした。







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