あたしの秘密
「“秘密ばらすぞ”って脅して言うこと聞かせる」
あたしは目を逸らしてため息混じりに答える。
「ご名答。理解のある奴は嫌いじゃねぇよ、オレ」
「はいはい。ありがとさん」
棒読みでお礼を言うあたし。
「そういうわけだから、バラされたくなかったら言うこと聞けよ?」
……聞くしかないでしょ。
バラされたら学校行けないし。
亜耶香にも多大な迷惑がかかる。
バレたのあたしのせいだし…。
あたしは唇を噛み締める。