あたしの秘密





「じゃあ、オレと付き合ってね」


「……わかったわよ」



今のあたしに拒否権なんてない。


「本当にお前聞き分けが良いな。面白くねぇ。もう少し抵抗すれば?」


「寝言は寝て言えよ」



あたしは低い声で言う。


菅原はその言葉に目をひくつかせて反応する。


「お前むかつく奴だな」



あたしは一度菅原を睨んでから

「…誉め言葉として受け取っておきますね?」


と亜耶香口調で控えめに笑って生徒会室を出た。







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