あたしの秘密
朝のこの登校にも慣れてきたぞ。
人は学習するのだよ和真くん、わかるかい?
あたしはふふん、と鼻をならす。
「やっぱりお似合いよね」
「ほんと、美男美女って感じ!!」
「菅原様の相手があの子なら仕方ないわね」
周りから聞こえてくる小さな声。
おやぁ???
昨日と反応が違うんでないかい?
和真……何かした?
あたしは和真の方を見る。
……むかつくくらいの王子スマイル。
権力って怖いわぁ…。