あたしの秘密



「唯野君!?どうしたの?部活は?」


とやわらかく可愛らしく言う声は、オレの胸を締め付ける。 



独り占めしたい。 



脳によぎる想い。 



思わず口に出てしまった言葉。 



「部活は今日休みなんだ。だから一緒に帰らない?」


行動せずにはいられなかった。 



だって、明日にはいつもの森高さんに戻ってしまうかもしれない。 



今ここにいる森高さんを離したくなかった。





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