あたしの秘密



「唯野君」と呼ばれると、胸が苦しくなって、より一層強く抱き締めた。 



離したくないよ。 



この声も、体も、心も……。 



「苦しいってば。唯野君!!」


その言葉でオレは我に返った。 


ほんのり赤くなった顔、乱れた髪、少しだけ荒い息。 



オレ何してるんだ??





< 54 / 324 >

この作品をシェア

pagetop