あたしの秘密



「あ、そうだ。隣の席の智也いるじゃん」


思い出したように言う紗耶香。


「唯野君?」


私は相づちを打つ。 



「うん。あいつ気を付けた方がいいよ。あたしが亜耶香じゃないって気付いたみたいだったし。気のせいかもしんないけど」



「ぇえ!?」


私は驚いた。 


私たちを見分けられるほど私を見てたとか……?


もしかして唯野君、私の事を……




って、ないない!!



だってあの唯野君だよ?



みんなの憧れの唯野君なんだよ??



心の中で盛り上がる私。





< 67 / 324 >

この作品をシェア

pagetop