赤いサンタ.黒いサンタ
クリスマス
空は太陽という光を閉ざし、星という光をもたらしている…。
時刻は午後6時だというのに、外は真っ暗だ。
【羽山翔(はやま・かける)】は学校から自宅へ走っていた。
母親との約束で、「午後6時までには家に帰って来なさい」と言われていたからだ。
いつも薄暗い商店街はライトアップされ、輝きを取り戻している。
どのお店もツリーや星などで飾り付けられていた。
今日はクリスマスイヴ…。
家族は祝い、カップルは愛を確かめ合う…。
しかし、羽山翔は小学一年生…。
愛を語るには少し早い年齢だ。
翔の楽しみは一つ…。
翔「サンタさん来るかなぁ!?」
翔は一生懸命家に向かって走った…。
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