悪いけど私モテます!
「あっりぃちゃん、俺の送ったリング付けてくれたんだ。」

「お礼言いそびれちゃった。ありがとう、修ちゃん。」


「いぃんだよ、俺が変なヤキモチ焼いただけだから。それとね、りぃちゃんに渡す物があるだよ。」

...?


「はいっこれ。」


丁寧に包装がされた小さな箱だ。


中を開けてみると、腕時計が入っていた。


...?


「りぃちゃんこの前仕事用の時計無くしたって言ってたでしょ?」


「覚えてたの?」


「もちろんだよ。りぃちゃんに似合うと思って。」


「修ちゃん...。」


その時計は着物に合う、細いシルバーの時計だった。


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