友愛日和
僕達は、さんざん遊び回って。

昼食には、ナナが作ってきたサンドウィッチのお弁当も食べて。

レイジの固まり具合も、ほどよく解けてきた頃。

レイジがどうしても、観覧車に乗りたいと言い出した。

少し疲れていた僕は、近くのベンチに座りながら。

「三人で行っておいでよ。僕は少し疲れたから、ここのベンチで待ってるよ。」

そう言った。

「なんだってぇ~!もうバテたのかよ!ベンチに座るのも、観覧車の座席に座るのも、そう変わんないだろ?シュンも一緒に行こうぜっ、な?」

ナナになにか、小声で話していたユリも。

「あたしも高いトコ苦手だし。ここでシュンくんと一緒に待ってる。二人で行って来なよ。」

そう言うと、僕の隣りに腰をかけた。

「えぇ~。ユリも行かねぇのぉ~?」

レイジは分かりやすいくらい分かりやすい顔で、落胆した。
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