友愛日和
「僕は・・・。」

「いいよ、無理に言わなくても。」

ユリは僕のほうを見て、微笑んだ。


なんだか、とてもホッとする笑顔だ。

そして、もの凄く強さを感じさせる、笑顔。


「シュンくん。」

「うん?」

「レイジくんがどんなにあたしのことを好きになっても、それは無理な話しだから、安心して。」

「・・・うん。」

そう言って、僕は小さく頷いた。
< 26 / 54 >

この作品をシェア

pagetop