友愛日和
「ナナ行こう。」

ユリは小さな声で、ナナにそう促すと。

ナナは促されるまま、自分の席へと向い、そのまま席に着いた。


そのときにまた。

「人殺し!」

そんな言葉がどこからともなく、発せられた。

ナナの小さな嗚咽が、教室中に響いた。


その瞬間、ユリが叫ぶ。

「子供堕ろしたの、あたしだよ!悪かったね!人殺しで!!言いたいことがあるなら、堂々とあたしの前に来ていいなよ!!!」

教室はシーンと静まり返った。
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