友愛日和
日曜日。


ベッドに寝転がって、僕が音楽を聴いていると。

自室のドアをノックして、母親が顔を出す。

「シュン、お友達が来てるわよ。」


僕が玄関に向かうと。

「ごめんね、突然。」

そこにはユリが立っていた。


僕は驚いて。

「久しぶりだね。」

それだけ言うのが、やっとだった。

「ちょっと今、そこの公園まで出れる?」

ユリはそう言って、玄関のドアを開く。

「うん。」

僕はうなずくと靴を履いて、ユリの後に続いた。
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