友愛日和
「うわぁ!」

「うぎゃ~!」

そんな悲鳴が辺りにこだまして。

僕達二人は。

川沿いの原っぱに投げ出されて。

自分の意思とは無関係に、コロコロと転がった。


しばらくして、近くの茂みから。

「シュン~。大丈夫かぁ~?」

レイジの声がする。

僕は仰向けに寝転ぶと。

「大丈夫だよ。レイジは?」

茂みをガサガサと分けて、レイジがやって来る。

「大丈夫に決まってんだろぉ~?」

そう言って、僕の隣りに同じように仰向けになって寝転んだ。
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