友愛日和
いつからこうなのかなんて。

僕自身にも分からない。


音楽を聴きながら、自室のベッドに寝転んで。

僕はさっきからずっと、天井を見上げている。


きっと僕が。

“僕”だと気がついた瞬間から。

僕は当たり前のように。

女性よりも男性のほうが好きだった。


僕はベッドから起き上がると。

窓の方へと近づいて行く。

鍵を外して、窓を開けば。

心地いい風が、髪を揺らして、室内に入って来る。
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