吹いて奏でて楽しみましょう


「あ、これは何ですか?」


入り口付近にあった1メートルぐらいの大きいケース。


これも木管楽器?
金管並みに大きいけど。


「う~ん?これはね
サックス。」


ケースを開いて見せてくれる。


楽器も金管みたいに金色でピカピカしている。


「これもカッコイいのよ。

クラリネットと同じでこのリードのついたマウスピースが吹けなきゃいけないんだけど、なかなか難しいんだ。」


「へ~」


リードは木を薄~く削ったものだそうだ。
留め金でマウスピースに固定されている。


ぷぅ~。
かなり思い切り吹かないと音が出ない。


しかも…先輩から習った口の形によると、
歯とマウスピースで口内の下の肉を挟む形になってかなり痛い。


「これでも音を出すのはクラリネットより楽なのよ。」


えっ!すげーな、楽器吹いてる人って。


「これは、私でもちょっと難しいからサックスの子呼んでくるね。」


えっ、

と止める間もなく行ってしまった。


なんちゅうか、部長だけに行動力あるよな~。


サックスを吹いてる先輩は女の子なんだけど大柄で短髪、癖毛に黒い肌で

黒人さんみたいにカッコイい。

なんというか一見迫力あって落ち着いた雰囲気。でも、目が優しそう。


~♪

サックスを吹くのも様になっていてカッコイい。


私にも持たせてくれたけど。

重っ。


吹奏楽って結構体力いるんじゃ…


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