吹いて奏でて楽しみましょう

「うん…。でも楓もピッコロやってるんでしょ?あれ簡単なの?」

「あぁ、難しいよ。思ったより。あれで曲が吹けるのか?と思う。
正直下手すぎて後輩の前で吹くの恥ずかしいんだけどさ、やたらと音が高くて響くし、思いっきり吹かないと音が出せないから、音外しまくっても、目立ちまくり。」

遠い目をしながら語る私。

「うわ~それ痛いね。」

「うん。…でも最近ちょっとコツをつかんで楽しくなったかな?あとちょっとって感じ。やっぱ出来るようになると楽しいよ。」

「そうなんだ!良かったね。クラリネットもバスまで吹く人が出来て、結構盛り上がってはいるよ。」

「だよね!バスクラがいると一味違うもんね。なんか上手い学校みたいで。」

「そうそう!人数少ないと弱小って感じするもんね。ま、うちは実質下手だけど。」

「でも活気が出てきたよね。なんか後輩出来て嬉しいよ。」

「うん!」


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