吹いて奏でて楽しみましょう

そんな難関も終わったが、マーチだからよけいにリズムは死守しなければならない。

~♪

うわっここ苦手。

曲の中盤、フルートとピッコロだけのメロディー。

ピッコロが目立つこのパートは、責任と高い音の出し方に注意を払い、緊張する。

普通に吹けば可愛いく跳ねて、楽しめるメロディーラインなのだが。

~♪

そこも無事終えて、息着く間もなく、終盤へと盛り上がる。

再びスケールも出てきたりして、

 一番怖いのは…

最後の最高音のトゥリル!

結局最後までトゥリルの指遣いはわからなかった。

 ピッコロだと音を出すのも精一杯なのに。

でも決まれば絶対カッコイいのだ。

 だから、重要なんだろうと思うけど。

ー♪




パチパチパチパチ


 結局トゥリル出来ないまま終わってしまった…。


しかし、落ち込んではいられない。

次は自由曲。

 気持ちを入れ替えなきゃ!


楽譜をめくり、横に置いたフルートを確認して、指揮者を見る。

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