吹いて奏でて楽しみましょう
デビューです
合宿が終わって数日後。
「中体連?」
「そう、先生が言ってたじゃん。まさか聞いてなかったの?」
最近仲良くなったクラスメートの美弥(ミヤ)。
「う、なんとなく聞いてた…
ていうか、ほとんど聞いてなかった?
だって、中体連て体育会系の部活のことでしょ?」
私には関係ないと思って他の事考えてたんだよ~。
「何言ってんの!部活入ってない人は出席の変わりにどこかの部活の応援に行かなきゃなんないんだよ!」
「え!そうなの!?」
なんでまたそんな面倒な事を…
「あ、じゃあ授業ないわけ?」
「もちろん。
ホント何も聞いてなかったんだね。」
呆れられた私は
ハハと笑ってごまかす。
「で、楓はどこ応援しに行くの?」
「う~ん、特に決まってないけどー
あ、女子バスケにしようかな?友達いるし。」
「そっかぁ。バレー部の応援来て欲しかったんだけど。」
「美弥バレー部だもんね。」
「うん、応援多い方がいいしね。」
「う~ん迷うな~。どこでやるの?試合。」
「松中。」
「松中?なんで?」
「なんでって知らないよ。うちの中学は男バスらしいよ。」
「え?みんなバラバラの学校でやるの?私てっきりどっかの競技場でやるのかと思ったよ。」
そっか~じゃあ本当に一個の部しか見れないんだなあ~。
どうしよう。