吹いて奏でて楽しみましょう


あの後、先輩は私の名前とクラスを手にメモし、にこにこと手をふりながら一緒にいた先輩と帰っていった。


なんだか嬉しそうだった?
あんな顔されたら悪い気もしなくない。


でも…なんだったんだろう?


教室でぼんやりとしながら考える。


もう放課後だ。


「帰ろ…」


なんかバスケ部とかどうでもよくなっていた。


今日は変な日だった。


今日は?
はっ!待てよ!交換日記っていつ持ってくるの!?


「また明日の給食時間に…」


先輩の言葉がよぎる。


あー明日の給食だ。パニクって忘れる所だった。

てか、忘れたい。


だんだん見知らぬ先輩と日記をするということがプレッシャーになってきたよ。



日記とは友好的だが、なんか裏があるとしか思えない。


なんか裏組織に目をつけられた?


マンガの読み過ぎ。


自分で突っ込みながら、
明日になればわかるさ。と、考えていた。


…部活どころじゃなくなったな~。


< 9 / 467 >

この作品をシェア

pagetop