吹いて奏でて楽しみましょう
あの後、先輩は私の名前とクラスを手にメモし、にこにこと手をふりながら一緒にいた先輩と帰っていった。
なんだか嬉しそうだった?
あんな顔されたら悪い気もしなくない。
でも…なんだったんだろう?
教室でぼんやりとしながら考える。
もう放課後だ。
「帰ろ…」
なんかバスケ部とかどうでもよくなっていた。
今日は変な日だった。
今日は?
はっ!待てよ!交換日記っていつ持ってくるの!?
「また明日の給食時間に…」
先輩の言葉がよぎる。
あー明日の給食だ。パニクって忘れる所だった。
てか、忘れたい。
だんだん見知らぬ先輩と日記をするということがプレッシャーになってきたよ。
日記とは友好的だが、なんか裏があるとしか思えない。
なんか裏組織に目をつけられた?
マンガの読み過ぎ。
自分で突っ込みながら、
明日になればわかるさ。と、考えていた。
…部活どころじゃなくなったな~。