吹いて奏でて楽しみましょう
ピアノ(弱く)でゆるやかに始まる旋律はフォルテ(強く)に向かってだんだんと大きくなり最初の盛り上がりを見せ、やがて静かなメロディーへと移る。
憂愁の漂う落ち着いたメロディー。
ちょうどフルートが8小節休みなので、黄昏の音楽室でよく聞き入っていた所だ。
それが終わると助走をつけ、三拍子のワルツへと入る。
優雅に流れるように。
楽しげなワルツの後はまた落ち着いたメロディーソロ。
今度は星々の輝く夜を連想させる。
やがてインディアン登場?
テンポも早くなり、たいこがネイティヴな感じを醸し出す。
ここはとにかく鋭く、力強く。カッコイい感じで。
そして高い音で8拍のトゥリルを奏で、この部分の最高潮を終える。
半拍後、一気にクールダウンして早さも元に戻り、フィナーレに向かって落ち着いた、けど力強い調子で吹く。
スラーやロングトーン、高い音も多くなり、息が苦しい。
全楽器が上がり、しだいに盛り上がっていく。
あと3小節、2小節。
全員で吹く最後の4拍余りのロングトーン。
指揮者の手が握られた。
最後の余韻を残すため、しばらく楽器は口から離さない。
やがて指揮者の手が降りて、みんなの楽器も降ろされた。
曲、終了。