魔女のカウントダウン☆
だが、世の中は そんなに甘く無い!!
付き合い始めてから、一年目の秋、文人は 浮気した。
同じ大学に通う歩夢の姉からの情報で発覚したのだが、文人に嫌われるのが怖くて、あたしは 文人の浮気に両目を塞ぎ、変わりに 文人にもっと 気にいられるように努力した。
髪型も 文人が好きだと言ったアイドルに似たスタイルにしたし、化粧も、少しでも目が大きく見えるように、雑誌を見て研究した。
文人は、束縛、嫉妬、わがまま その3点を 非常に嫌がった。
だから、あたしは それらの感情を一切、封印したのだ。
それが、例えば あたし本来の性格とは、かけ離れていたとしても、そうする事で 文人が 毎年 浮気を繰り返しても 戻ってこれる環境を作りたかった。
案の定、別に、女を作っても 飽きると 文人は 毎年
『やっぱり、めるが一番いいよ!』
と言って 戻って来てくれた。