魔女のカウントダウン☆
バシーーンッ!!
気がついたら、あたしは彼の頬を思いっきり、平手で叩いていた。
雅彦が、頬を片手で押さえたまま、あたしを見る。
『遊びなら、遊びでそれでもいいよ!だけど、あんたの美紀に対する冷たい態度は、納得出来ない!! 美紀が、どんだけあんたを想ってたか…どんな想いで、このホテルに来たか… 』
自分の声が震えているのが解る。
泣いて飛び出した美紀の心情を思うと、いたたまれなかった。
『ねえ…人を平気で傷つけてもいい程、ホストって偉いの? あんた自分を何様だと思ってんのよー!!!!』
あたしは、そう叫ぶと 再び手を振り上げた。
『める!辞めろ!!』
幸也が、その手を押さえた。
『ああ…そう言えば、あんたも同じ穴のむじなだもんね!?』
あたしは幸也を見上げる。
『所詮、こんなの遊びだもん!! 熱くなる方が、どうかしてるんでしょ?だけど、美紀は違う!! ・・美紀は・・』
そこまで、言いかけると
『今は、そんな事 言ってる場合じゃないだろ!?』
幸也が、諭すようにあたしの両肩を掴んだ。