魔女のカウントダウン☆
まず、最初に向かった場所
『Mウェーブ』
車を停車させ、降りて隅々迄、探す。
居ない事を確認すると、次の場所に向かった。
『ビックハット』
『ホワイトリンク』
『開会式場』
次々と回った。
だが、美紀の姿はどこにも見当たらない。
最後に訪れた、選手村の隅から隅迄探しまわり、居ない事を確認し合ったあたし達は、ガクリと肩を落とした。
『くそっ!! 美紀の奴、何処に行ったんだ!!』
車に乗り込むと、雅彦がハンドルを力任せに叩いた。
何故か…その姿が、美紀を心底心配しているように見えて
『雅彦、あんたまさか、本気で美紀の事!?』
後部座席から身を乗り出し、あたしは、訊いてしまった。
『・・・・・』
何も答えない雅彦
変わりに幸也が口を開く。
『ああ… 雅彦は本気で美紀ちゃんの事を好きになったんだ…だから、あんな酷い事を言って、彼女を遠ざけた』
『なっ、何で!?』
『雅彦、めるの問いに答えてやれよ 』
助手席の幸也が、雅彦の肩を叩いた。