魔女のカウントダウン☆
『だってさ・・マジで好きになったって、どうしようもねーだろ…』
雅彦が呟く。
『どうして? 美紀は、雅彦が好きなんだよ!』
あたしの言葉に雅彦が振り向いた。
『そう言う問題じゃねーよ!俺は、ちゃらんぽらんなホストだぜ… 美紀見たいな大企業の令嬢とは、住む世界が違うんだよ』
『雅彦…』
『俺見たいな奴 好きになったって、あいつが不幸になるだけじゃん…』
正面に向き直り ハンドルに顔を埋める雅彦
『・・・・・』
あたしは、その瞬間、雅彦の真意を理解し、かける言葉を失った。
この問題は、部外者があーだ こうだと言える問題ではない。 そう思ったからだ。
だけど、やっぱり 雅彦に伝えないといけない。
美紀の想いを・・・
そう思い あたしは口を開いた。
『雅彦… 美紀はね 泣きながら、あたしにこう訊いたよ。好きな人を忘れるにはどうしたらいいのって・・ あたしは、解らないって答えたけど、もし、雅彦が 美紀の事好きなら、教えてあげて欲しいよ。好きな人の上手な忘れ方…』
『・・める』
幸也があたしに振り向いた。