魔女のカウントダウン☆
『める…本当にいいの?』
次の日、車に乗り込んだあたしに、美紀が訊いた。
『何が?』
『何がって…』
明るく、訊き返したあたしに美紀が困惑した表情を浮かべている。
『じゃあ、出発するよ』
歩夢がエンジンをかけて、アクセルを踏んだ。
雪道を動き出す車
(バイバイ)
あたしは… 心の中でそう呟き、段々と小さくなって行くホテルに手を振った。
『・・・・・』
シーンと静まり返る車内
『ちょっと、どうしたの、暗いじゃん!』
あたしは…やたらとはしゃいで喋りまくった。
美紀に話を振る。
『所で、美紀は東京に帰っても雅彦と付き合うんでしょ?連絡先とか訊いたの?』
『・・うん、雅彦達は明日帰る予定だから、会う約束した』
『ひゃあ〜 早いね、もう会う約束してるし!』
助手席の加奈が振り返る。