魔女のカウントダウン☆
『とにかく、約束だから・・・』
幸也は、そう言い残した後、あたしに背を向ける。
『何よ… 彼女がいる癖に!! ホストの癖に!! 絶対に 行かないから、二度と、貴方になんか逢わないから!!』
あたしは、その背中に向かって、思いつく限りの言葉を叫んでいた。
無言で、車に乗って 去って行く幸也
あんな奴
あんな奴
『最低!!』
自分の叫び声で、気がつくと、あたしは、いつの間にか、路上に座り込んでいた。 押さえていた涙が白い雪面にポタポタと落ちてゆく…。
『める…』
美紀が、背後から あたしの肩を抱く。
『行こう』
歩夢と加奈が、そう言って、あたしに手を差し伸べた。