魔女のカウントダウン☆
2人に支配人の事を話す。
父と母は、ビックリした顔をして、あたしの話に耳を傾けていた。
父が言う。
『そうか・・お前があのホテルに宿泊したとは、ビックリだよ』

『あの人には、感謝してもしきれない位よ。あの時、お父さんに逢いに行くべきかどうか悩んでいた、私の背中を押してくれたの…』
母が涙ぐむ。
父が、そっと母の肩を抱いた。


『わたしは、あの時…かなり有頂天になっていてな、母さんの大切さに気がつかなかったのさ…この怪我は今考えるとバチがあたったんだよ…だが…母さんは、何もかもを失ってしまったわたしを支えてくれたんだ』


『いいえ…支えただなんて、ただ、私が貴方を忘れられなかったんです…』


『母さん』


『貴方』


固く手を取り合いながら見詰め合う2人

唇の距離が近づいてゆく…

『いや、だから そうでなくてね!』

放って置くと、また2人の世界になってしまう父と母を、おいおいと止めた。

『める』

母があたしを見る。

『何?』
あたしも母を見た。


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