魔女のカウントダウン☆
キーを掴んで、玄関の扉を勢いよく開く。
車に乗り込みエンジンをかけた。
踏み込むアクセル
間もなく雨が、ポツポツと降り始めて、ワイパーを回すと繁華街のネオンが虹色にぼやけた。
もう…今更、あのホテルに行っても遅いのかも知れないと思う。
遅い所か、幸也がホテルに来ている可能性さえ、ほぼ、皆無に等しい。
だけど、行かなきゃと思った。
例え、幸也が居なくても、この気持ちの決着がつかない限り…
きっと、あたしは また同じ想いを背負って、後悔する。
そう思ったんだ。
駅前通りの赤信号に慌てて急ブレーキをかけると、あたしは、車内時計に視線を流した。
午後6時10分
カウントダウン迄、後 6時間もない。