魔女のカウントダウン☆
『いやあ〜、今 思えばさ あの時は、正直 美紀の事 ただのアバンチュールで、後腐れなく別れようと思ってたからさ… あんな事言っちゃったんだよね』
雅彦が、すまなそうに美紀ちゃんを見た。
『本当に、あの雅彦の言葉はショックだったよ』
美紀ちゃんが瞳を潤ませる。
雅彦が、彼女にとんでも無い事を言ったのは、めるが気分が悪いからと席を立って、レストランを後にした直後だった。
俺はというと、めるが心配で追いかけようと、席を立ち上がろうとしていたんだ。
『今回は、お互いに 楽しいアバンチュールっての、楽しめて良かったよ!いい思い出になった』
突然、聞こえた雅彦の言葉
『はっ?』
俺は、咄嗟に目を見開いて雅彦を見た。
『アバンチュール…ですか』
歩夢ちゃんが、ニコリと笑った。
『俺ら、実は 全員ホストでさ、これから、もし また縁があったら、今度は 客とホストとして、逢おうよ!』
淡々と言いながら、名刺を美紀に渡す雅彦
一也と哲太も、同意したように笑っていた。