魔女のカウントダウン☆
『おい、ちょっと 何言って…!!』
慌てて席を立ち上がった俺の腕を雅彦は掴んだ。
『ちょっと、ごめんな』
そう言って、ロビーに引っ張って行く。
エレベーター横のトイレに入ると
『お前、余計な事言うなよ、後 後 面倒になるだろ!』
そう言った。
『後 後って 何だよ? 俺は・・』
そう言いかけた時、雅彦が俺の言葉を遮った。
『お前、アバンチュールの基本 理解してねーだろ? 遊びだよ、こんなの…』
『遊び?』
『そうだよ、あっちだって、きっと そのつもりさ… 念のために釘さしてるんだよ俺は…』
『違う! 俺は、本気で』
『本気? バカだな お前 だったら、訊いてみろよ、めるちゃんに…』
雅彦は、そう言うと俺に背を向ける。
『とにかく、余計な事 言うなよ!』
トイレから出る瞬間、そう付け加えた。