魔女のカウントダウン☆
『あの時、歩夢から訊いた話だと、美紀ちゃんって、大企業のお嬢様らしいぜ』
『あっ、そう言えば!』
哲太も思い出したように口を開く。
『加奈からも訊いた。確か、美紀ちゃんの両親って、丸越しデパートの社長だって…』
『えっ?』俺は驚いて叫んだ。
『丸越し!? 丸越しって、あの 日本でも5本の指に入る最大級のデパートか!?』
『…うん、間違いない、確かそう言った』
頷く哲太
『嘘だろ…』
信じられず、目を見開いた俺
だが、その横には
『信じられねー』
そう呟いたまま、顔面を蒼白にして、黙り込む雅彦の姿があった。