魔女のカウントダウン☆
それぞれの想い。それぞれの心
めると再び再会したのは、一年前の俺と同じように、スキーの止め方を知らず、誰かに衝突しようとしていた子供を寸前に、助けた時だった。
子供を抱き上げた時、気づいたんだ。
その誰かが、めるだって事に…
瞬間
(何でいるんだよ!)
と思った。
それと同時に、雅彦の誘いに乗って、また このゲレンデに来てしまった事を後悔した。
一年前の苦い記憶が甦る。
もう、忘れたと思っていた感情が、再び 痛く胸を締め付けた。
だって…
める
お前は、一年前よりも、ずっと 綺麗になっていたから…
同時に、綺麗になったと気づいてしまう自分自身に腹がたった。
それは、あの時を少しも忘れていないって証拠になるような気がしたんだ。
その後 ホテルのロビーで お前に出くわした時
俺は、それまで興味の無かった雅彦のナンパした女とわざと、笑顔で会話した。
お前の横をすり抜ける時
(お前の事なんか、もう 忘れたよ)
そんな態度を取りたくて、必死に演技した。