魔女のカウントダウン☆
『まさか…美紀が、今年もここに来るとは思わなかったよ…』
パーティー会場に入る時、雅彦は、そう言いながら、深いため息をついた。
間もなく、ナンパした女達が表れた。
明らかに、テンションの下がっている雅彦
だが、それは 雅彦に限らず、俺も、哲太も一也も同じ気持ちだった。
『なあ…去年の方が楽しくなかったか?』
ふいに、一也が呟く。
『同感』
哲太が、頷いた。
その時
『雅彦!』
美紀ちゃんが、雅彦に歩み寄って来た。
『美紀!』慌てて、隣の女の肩を抱き寄せる雅彦
『雅彦、俺達 あっちにいるから…』
俺は雅彦に声をかけると、階段を登り、会場の2階へと移動した。
シャンパンを片手に会場内を上から見渡す。
横の女がやたらとハイテンションで話しかけてきたが、何も頭には入らなかった。さっきから、俺の目は、ただ1人の姿を探している。