魔女のカウントダウン☆
番外編…その後
。。。1年後
敵意に満ちた目が、今日も水槽の中から、あたしを睨む。
『ねえ…ゆいってさ、あたしの事、完璧に嫌ってるよね?』
人差し指で、水槽をつつきながら言うと
『気のせいだろ?』
キッチンから、幸也の声が訊こえた。
『そうかなあ〜』
ぼやきながら、キッチンに向かうあたし
揚げたての唐揚げをつまんで、口に頬張った。
『あっちちー!!』
死にそうな熱さに悶える。
『つまみ食いなんて、するからだ!』
幸也は、そう言うとグラスに水を注いで、あたしに渡してくれた。
『有り難う…』
慌てて流し込むあたし…。
幸也は、また 料理に取りかかった。
手際良く、数々の料理が並べられてゆく。
あたしは、壁のディズニー時計を見上げた。
『みんな、何時頃に来るって言ってたっけ?』
『何度も言っただろ?お昼頃には来るって』
レタスを契りながら、幸也が言う。
『じゃあ、そろそろだね』
あたしは、幸也をボォ〜ッと眺めた。
幸也が怪訝な顔をする。
『める、少しは手伝えよ!』
案の定、叱られた。