魔女のカウントダウン☆

この間、文人との恋愛に悩むあたしは、父と母に 嫌みを込めて訊いて見た。

『なんで、いい年して、いつまでも、そんなに仲がいいの?』

すると、父と母は ニッコリと笑いこう答えたのである。

『それはね、ゲレンデの魔女に魔法をかけられたからだよ』

ーーーーーーてね!


正直、バカバカしい!!

ゲレンデの魔女

そんな物 いる訳が無い!!

『へえ〜 素敵な話ね。 だけど、伝説とかでしょ?』加奈が歩夢に訊いた。
『さあね〜 解らないわ だけど、このゲレンデで もしも 恋の魔女に目をつけられてたらどうする?』

『えっ、じゃあ 結婚相手とこのゲレンデで出逢っちゃうって事?』
加奈が声を大にして言う
『きゃあ!どうしよう!!』美紀が、両手を頬にあて、叫んだ。

『迷信だよ、魔女なんて いる訳が無い!!』

あたしは、3人に そうピシャリと終止符を打つと、クルリと背を向ける。

『もう〜 めるったら、現実主義なんだから〜』

背後から、美紀のぼやき声と 加奈と歩夢の小さな笑い声が聞こえた。



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