魔女のカウントダウン☆

うーん、それを考えれば優しいと思うけど…

あたしは、また…ボォ〜ッと幸也の背中を眺めた。

『める、サラダ出来た。運んで!』

幸也が振り向く。

『はいはい』

あたしは、シーザーサラダをテーブルに置いた。

『める、返事は1回だぞ!!』
キッチンから、訊こえる幸也の声

教師ぶってるけど、プーさんのエプロンつけてる彼に言われても、全然、言う事訊く気になれない。

『はい、はぁぁぁい…プーさん』

あたしは、そう返してサラダのクルトンをつまみ食いした。

『あのなあー!このエプロンは、めるの趣味だろ!!』
振り返ると背後に立つ幸也
『そうだっけ…』

あたしは、とぼけたけど、本当は、良く覚えてる。

そのエプロンを買った日の事を・・・


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