魔女のカウントダウン☆

その時

『ピンポ〜ン♪』

玄関チャイムの音が訊こえた。

『はあい!』
扉を開くあたし

開けた途端、視界に入る若い女
超がつく程の黒いミニスカートに赤いパンプス、胸元がザックリと空いたキャミを着て、黒い革ジャンを羽織っている。

今は、1月…寒くないかあ〜 と一瞬、思ったが…

『あの…どちら様ですか?』

尋ねながら、女の顔を見た。

『あんたこそ、誰?』

訊き返してくる女

あたしは、その時 不覚にも、その女の美しさに見とれていた。

『あんたこそ誰って訊いてるんだけど?』

女は、鋭く猫目を光らせてあたしを睨む。
やや厚めの下唇に、透明のグロスがプルンッとテカった。

『いや…あの…誰って言うかあ〜』

あたしは、言葉に詰まった。

『ああ…あんた、もしかして、幸ちゃんの新しい女?』

女は、栗色の長いソバージューの髪をかきあげた。

『ゆ・き・ちゃん?』

あたしは固まった。

だって、ここは幸也の部屋で、彼女は幸ちゃんと言う。
どうやら、この女は幸也の知り合いのようなのだ。

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