魔女のカウントダウン☆
奥の部屋からは、何の返答もない。
怒ってるのか?
慌てて靴を脱ぎ捨て、中に入る。
『める、居るんだろ?』
声をかけ、部屋の扉を開けた。
明かりはついているが、シーンと静まり返る室内
寝室かな?
二間続きのふすまを開けた。
隣の明かりが漏れた暗い室内。案の定、ベッドの布団が盛り上がっている。
ベッドの中で、お出迎えとは…あいつも中々、男心が解ってきたな…と感心し
『めるちゃん、頂きます!!』
と、布団に潜り込んだ。
その途端
『きゃっ!!』
と訊こえる悲鳴。
髪に触れた時の妙に波打つ違和感
匂いも違う。めるのコロンじゃない。
俺は、慌てて明かりをつけて布団を捲り上げた。