魔女のカウントダウン☆
目の前のラブシーン
(なんだ、これ?)
空いた口が塞がらないとは、この事だ。
その後、女が事情を説明すると、男は納得して頭を下げた。
『すいません、部屋を間違えて、お隣さんに迷惑をかけるなんて…』
と謝る… えっと、確か相馬君。
良く見れば、ギターを後ろにしょった売れないストリートミュージシャンのようであった。
すりきれたジーンズに黒の革ジャン。彼女も同じような革ジャンを羽織っていた。
まだ、2人共、20才前後と言った所か、背丈が同じ位の、随分と可愛いカップルだった。
『まあ…解ってくれれば、それでいいよ』
軽く手を上げて部屋のドアを開ける俺
『あっ、ちょっと待って!!』
彼女が引き止めた。
『えっ?』振り向いた俺に
『あの〜、実は…』
言いにくそうに彼女が、口を開く。
・・・そして
数分後
『ええぇーーーっ!!!!』
俺は、目を見開いて、絶叫した。