魔女のカウントダウン☆
『ごめんなさい。あたし、てっきり、幸ちゃんの新しい浮気相手だと思って…』
ひたすら謝る彼女
『それで、めるは、何か言ってた?』
『あっ、あの…さよならって、邪魔者は消えますって、走って行っちゃったの…』
『そっ、そんなあ〜!!』
俺は、頭を抱えた。
冗談じゃない!!
早く誤解を解かないと!!
直ぐに部屋に戻り、彼女の携帯に連絡を入れた。
すると
『〜♪』
どこからともなく聴こえてくる、ディズニー調の着信音
音をたどって行くと、キッチンのダイニングテーブルの上に見覚えのある、ショルダーバッグが置かれてあった。
『めるのショルダーバッグだ』
中を見ると、財布に化粧ポーチ、…しっかりと携帯も入っている。
『ちくしょう!!』
俺は、叫んだ。
叫んだ後、走り出した。
とにかく、めるを探さないと
探し出して、誤解を解かなければ…
そう思ったんだ。