魔女のカウントダウン☆
なんか…バカ見たいな思い出…。
だけど、幸也に明日ねって言える自分が嬉しかった。
だって、明日ねって事は、明日も逢えるって事でしょう?
明日の幸也が待ち通しくて…
あたしは、ウキウキしてしまうんだ。
本当に…初めて恋を覚えた少女みたいに…
初めて触れた、自分の心の奥には、まだ、未開封だった箱が隠されていた。
その箱の中には、素直って気持ちが眠っていたんだ。
相手に自分を解って欲しくて
自分も相手を知りたくて
だから、素直にならなきゃって教えられた。
その素直さは、全部、全部… 何もかもが、幸也に向かって続いているんだよ。
大切だから…。
愛してるから…。
ずっと、明日ねって、笑っていたいから…。
・・・なのに
『何で…』
口から、言葉がポツリと零れ落ちた時、もう枯れてしまったと思った水滴が頬を伝った。
本当に、あの女性とあたし…天秤にかけてたのかな?
何かの間違いって事は無いのかな?
僅かに嗚咽を漏らしながら、やっぱり本人に確認したくて、あたしはバックの中の携帯を取り出そうと思い、下を向いた。