魔女のカウントダウン☆
その瞬間
『あれ!?』
手ぶらである事に気がついた。
…ああ、あたし、あのまま飛び出して来ちゃったんだっけか。
どうしよう?
戻るか、戻らないか…
正直。。。。悩む。
『はあ〜』
深いため息が、口から漏れた。
その時
『もしかして、めるか?』
背後から声が訊こえた。
『えっ?』
まさか、幸也!そう思い、振り返る。
だが、予想は、大きく外れた。
そこには、なんと別れた元彼、文人が立っていた。 文人は、あたしに歩み寄る。
『やっぱり、めるだ!どうしたんだ、こんな所で?』
『いっ、いえ別に…』
久し振りに見る文人に、何となく、ばつが悪くなり、あたしは、目を反らせた。
『別にって顔してないけど…』
あたしの顔を覗き込む文人
『あっ、文人こそどうしたのよ…こんな所で?』
慌てて、あたしは話を反らせた。